1998年度AISFニュース

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  • 1998年度研究報告会

1999年3月6日(土)渥美財団1998年度研究報告会が開かれ、本年度の奨学金受給者11名が自分の研究成果を発表しました。発表者は、自分の博士研究が普通の人にも理解できるように大変苦労したようでした。これは、様々な国から来た人々だけでなく、様々な専門をもつ人々の間での交流を促進したいという財団の目標に沿ったものです。渥美奨学生としての最後のこの行事は、拡大する国際的で学際的で家族的な渥美財団同窓会、ラクーン会に入会するために相応しい儀式ということができるでしょう。当日は、文部省留学生課林和弘課長はじめ、たくさんのお客様にご参加いただき、奨学金受給者やラクーン会会員は交流を楽しみました。軽食と歓談の後、ラクーン会はホームページ運営についての作戦会議を開催しました。会議にはたくさんのメンバーが参加してくださって活発な議論ができ、担当者はとても嬉しく思いました。

  • 卯年新年会

1999年1月9日(土)、恒例の渥美財団新年会が開催され、奨学金受給者とラクーン会会員は家族と一緒に渥美財団ホールに集まりました。例年のように、子供達が活発に協力してくれたので、もちつきもビンゴもとてもうまくいきました。今年は韓国からの3人が、羅家特製キムチをはじめ新年に相応しい韓国料理を作ってくださいました。その後、子供達が物語りを読んで、モンゴル民話「スーホーの白い馬」のスライドショーをし、本当の馬頭琴の感動的な演奏を聞きました。

  • 1999年度渥美奨学生決定

下記の11名が1999年度渥美奨学生に決定しました。
(1) コインブラ、マリア・ハケウ・モウラ(女)ブラジル 東京水産大学(資源育成学)
(2) 洪 京珍 (女) 韓国 東京工業大学(化学工学)
(3) 侯 延クン (男) 中国 東京工業大学(物理電子化学)
(4) 具 延 (男) 中国 筑波大学(農学)
(5) 李 鋼哲 (男) 中国 立教大学(経済学)
(6) ムシカシントーン、プラチャー (男) タイ 東京水産大学(資源育成学)
(7) ブ・ティ・ミン・チィ (女) ベトナム 筑波大学(地域社会研究)
(8) 王 旦 (男) 中国 東京芸術大学(音楽)
(9) 楊 接期 (男) 台湾 東京工業大学(教育工学)
(10) 葉 文昌 (男) 台湾 東京工業大学(電子物理工学)
(11) 周 海燕 (女) 中国 東京医科歯科大学(医学)

  • 渥美奨学生の集い

1998年10月5日午後6時より、理事・評議員・選考委員・ラクーン会会員・ 本年度奨学生による「渥美奨学生の集い」が鹿島新館/渥美財団のホールで開催されました。 キン・マウン・トウエさんのミャンマー報告の後、当財団の理事と選考委員を 務めてくださっている青山学院大学教授の石倉洋子様より「日本企業に将来はあるか。 消費者はどうすべきか。」という大変タイムリーで刺激的なテーマでご講演いただき、 暗い話ばかりの世の中で、私たち消費者はどのように行動すべきかを考えました。 質疑応答を基調としたハーバード流のご講演に、参加者はいつのまにか引き込まれ、 時間を大きく延長してディスカッションを楽しみました。その後の親睦会では、 奨学生の皆さんがそれぞれのお国の自慢料理を作ってくださり、 おいしいご馳走をいただきながらお話もはずみました。 理事長のご配慮により、お月見の晩に、すすきとお団子が飾られ、 秋の夜長の宴は尽きませんでした。

  • たくさんの応募をありがとうございました

1999年度渥美奨学生募集は、1998年9月30日をもって締め切られました。 今年より指定校を「関東地方にある大学」にひろげましたところ、 44大学に所属する182名の方からご応募いただきました。 今後、予備書類選考・予備面接・選考会を経て11名の採択者が決定されますが、 選考結果は11月下旬に発表されます。

  • 1998年軽井沢旅行


本年よりはじめて、渥美奨学金受給者とその家族は、なつかしい特急「あさま」に代わった新幹線で軽井沢に向かい、渥美理事長の軽井沢別荘での素晴らしい週末がスタートしました。東京では既にせみが鳴き始めていましたが、まだ梅雨が明けておらず、参加者は東京から雨雲と一緒に北西に移動することになってしまいました。そんなお天気にもかかわらず、恒例の離山ハイキングも決行、今西常務理事はじめ皆の祈りが効いたのでしょう、バーベキューパーティー>の時には、雲の切れ目から陽が射してきて、素晴らしい土曜の午後の一時を過ごすことができました。渥美財団理事の佐藤直子さん夫妻、鹿島美術財団の原嘉男常務理事夫妻にもご参加いただき、本年度奨学生や元奨学生の有志が作ったお料理とバーベキューを楽しみました。典型的な軽井沢の情景の中で、参加者はテニスや様々なゲーム、活発な議論を楽しみ、友好を深めることができました。しかしながら、悪天候や不景気がたぬきのロゴいりTシャツの売り上げに影響したのでしょうかーーーまだまだ在庫がありますので、お買いあげください!

  • 中外製薬富士御殿場研究所を見学

1998年7月8日(水)、98年度奨学生・ラクーン会メンバー・財団スタッフ10名は、中外製薬富士御殿場研究所を見学しました。参加者は、朝9時に赤坂見附に集合し、マイクロバスで御殿場へ向かいました。車中では、中外製薬秘書室顧問の斉藤充是様より、中外製薬株式会社についてご紹介いただきました。富士山を背景にした143,417平方メートルの広大な敷地には、鹿島建設が施工し2月に竣工したばかりの、素晴らしい研究所が建てられており、見学者一同、環境の素晴らしさに感激しました。 見学に先立ち御殿場総務室長の浪打彬様が研究所の概要についてお話しくださいました。また、創薬企画推進室課長の久保庭均様から「最近の創薬」について、中外製薬が環太平洋研究ネットワークを構築して、どのように研究を展開しているかを説明していただきました。お昼には、VIP食堂でお弁当をご馳走になり、先生方と歓談させていただきました。広大な研究施設と福利厚生施設の見学の後にも、質疑応答のお時間をたっぷりいただき、話題は創薬ばかりでなく、遺伝子治療、医療保険を経て、文化論にまで広がりました。素晴らしい環境の中で、一日をゆったり過ごさせていただき、参加者一同、リフレッシュした気持ちで帰京しました。

  • 1999年度渥美奨学生募集要項ができました。

今年より、指定大学枠が広げられましたのでご注意ください。 日本の大学院博士課程に在籍する留学生で、 あと1年で博士号を取得できる見込みがあり、所属する研究科(研究室) と居住地が関東地方(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県) にある方は、応募できます。 募集要項と申込書は、 このホームページより印字できますが、 各大学の留学生奨学金担当課または財団事務局でも配布しています。 申込書は9月1日より30日まで、財団事務局にて郵送で受付ます。

  • ソウル再訪(Reunion Abroad #2)

渥美財団の今西淳子常務理事は1998年4月29日より2泊3日でソウルを再訪し、 帰国した元渥美奨学生と旧交を暖めました。朴貞蘭博士(95年)、 尹錫姫博士(95年)、李來賛博士(96年)の近況を伺い、 一緒に楽しい一時を過ごすことができました。 アジア通貨危機以後、大変な就職難にみまわれている国情にも拘わらず、 皆さんそれぞれ大学や研究所で活躍されている様子を伺い、安心しました。

 

  • 博士号取得おめでとう

    下記の皆さんが1997年度に博士号を取得なさいました。おめでとうございます。

    <1997年度渥美奨学生>
    方 美麗 (女)台湾 博士

    お茶の水女子大学

    (言語学)

    東京外語大学アジア・アフリカ言語文化研究所勤務

    イサナント・
    ウィヌルシト
    (男)インドネシア 博士

    慶應義塾大学

    (応用化学)

    通産省皮革産業開発研究所研究員(在ジョクジャカルタ)

    金 外淑 (女)韓国 博士

    早稲田大学

    (健康科学)

    早稲田パブリック・ヘルス・リサーチセンター勤務

    李 香哲 (男)韓国 博士

    一橋大学

    (経済学)

    延世大学非常勤講師(在ソウル)

    ニザミディン・
    ジャッパル
    (男)中国(ウイグル) 博士

    東京大学

    (応用化学)

    (株)昭和電工勤務

    王 岳鵬 (男)中国 博士

    東京大学

    (医学)

    東京大学医学系研究科研究員

    張 紹敏 (男)中国 博士

    東京大学

    (医学)

    エール大学医学系研究科研究員(在米国ニューへブン)

    <1995年度渥美奨学生>
    施 建明    (男)中国 博士 筑波大学(社会工学) 東京理科大学経営学部助手
    尹 錫姫    (女)韓国 博士 専修大学(商学) 経商大学非常勤講師(在ソウル)

  • 渥美伊都子理事長、マハティール首相にイホープカ渥美建設賞を授与

(建設工業新聞)1998年3月25日: 「マハティール首相に渥美・建設賞〜イホープカ〜」 アジア西太平洋地域の建設団体で構成するアジア・ 西太平洋建設業協会国際連盟(IFAWPCA)の第29回大会が 15日から19日までマレーシアの首都クアラルンプールで開かれ、 大会開催国のマハティール首相が「渥美・建設賞」を受賞した。 渥美建設賞は、海外建設協会の元会長でIFAWPCAの元会長でもある 故渥美健夫元鹿島建設社長を記念して創設された賞で、 参加国のうちで建設事業に最も貢献のあった人物あるいは団体に対して授与される。 今回はKLタワーや、ペトロナスツインタワー、 新国際空港などの国家的なプロジェクトを推進してきた マハティール首相の手腕を高く評価、同賞の授与を決めた。 マハティール首相は「わが国が推進してきたビッグプロジェクトは 私個人の力で行っているのではなく、 価値ある何かを示したいという全国民が進めているものだ」と受賞の喜びを語った。