2025年度 初めての顔合わせ(4月例会)

4月4日金曜日、渥美国際交流財団の2025年度(第31期)奨学生にとって初めての行事である4月例会が開催された。今年度は、面接時と新年度奨学生として参加した3月春季研究報告会でお世話になった財団ホールが諸事情により使用ができないため、今般の例会は豊島区東長崎に所在する鹿島建設の研修施設「KX-LAB」で行われた。個人的には家の近所(徒歩15分)であるため、満開を迎えた道中の桜を見物しながら例会場所へ向かった。

例会場所に到着して、入り口で名札を受け取り、席決めのくじをひいた後、選んだくじの番号の席に着いたら、斜向かい側が理事長席であることを知り急激に緊張を覚え始めた。しかし緊張したことが虚しくも、理事長が親しげにお声をかけてくださったおかげでリラックスした気持ちで例会開始までの待機時間を過ごすことができた。

例会は財団スタッフのソンヤさんが進行役を務め、最初に理事長による開会挨拶と、事務局長の原田さんによる財団の説明があった後、4月例会の目玉イベントの「ランチを食べながらの自己紹介タイム〜」に移った。
自己紹介の内容は名前(合わせて呼ばれたい愛称)・大学名・出身地とともに、当日課された3つのテーマの内1つを話すことであった。順番は自己紹介した人がランダムに次の人へマイクを渡す方式であり、奨学生のみならず理事長と財団関係者を含む参加者全員のお話をうかがうことが出来た。

3つのテーマは「好きな都市や街」・「自分について、パッとみてわからないこと(実は自分はこういう人間です)」・「忘れられない食事や食べておいしかったもの」であったが、どのテーマを選んでも各々の研究内容や普段の興味等も合わせてお話されることが多く、おかげで参加者全員の盛りだくさんの情報が一気に得られた。さらに、各自呼ばれたい愛称もうかがったが、近頃記憶力が著しく落ちているので、しばらくは名札に依存して皆様のお名前を呼ばせていただくことにしたい(私は「かんちゃん」と呼んで下さい)。

自己紹介の直後は全員で集合写真を撮り、その後はKX-LAB内の展示を見学しつつ、参加者同士で自由に話し合う時間が設けられた。自由歓談では自己紹介に続き、奨学生同期たちから各々の研究内容や博士論文の進捗状況、そしてこれから日本生活に向けての意気込み等をより詳しくうかがうことが出来た。普段は研究室内で決まった人としか話すことがなかったので、自分とは全く異なる分野の研究者の方々に触れ合えたことは新鮮な刺激となった。

最後は近所の公園に移動し、そこでプチお花見と、満開の桜の木の下で再度集合写真を撮った後、会がお開きとなった。例会の最中は大変楽しく満喫したが、改めて今般の例会を振り返ってみると、今西常務理事はバンコク出張のためご不在であり、さらに話し足りないあっという間の3時間でもあった。この諸々の惜しい気持ち(今西理事を始め今回充分にお話出来なかった方々と親睦を図ること)は、次回以降の集い(例会)で晴らすことにしたい。

最後に私のこの一年間の目標は、今回のラクーン会への仲間入りという貴重な機会を活かし、博論課程の修了と、ラクーン会の仲間との交流を楽しむ充実した一年を過ごすことであると申し上げ、報告文の締めとしたい。

文責:姜錫正(2025年度奨学生)