2023年の新年会は1月21日（土）、鹿島新館ホールにて開催されました。当日は渥美伊都子顧問、渥美直紀理事長、今西淳子常務理事、財団スタッフ、ラクーンの皆様、そして現役奨学生の総勢35名が会場に集まり、Zoomでも世界中からラクーンの方々が参加しました。

幹事を担当した私は、牛肉、豚、鶏、豆腐の全四種の餃子をそれぞれ異なる包み方で作る餃子プロジェクトを企画し、作り手もなるべく中国以外の出身の方々に担っていただきました。例えば、餃子作り初体験のイラン出身のモハッラミプール 、ザヘラさんは皮作りに挑戦し、日本出身の武内今日子さんも、中国式の包み方を今回初めて知り、「今度自分も家でやってみる」と仰っていました。餃子を通じた異文化交流は終始に賑やかな雰囲気で行われ、最後は皆で美味しく餃子を食べて終わることができました。

食後、伊都子顧問の95歳の「珍寿」のお誕生会を行いました。私たち第28期16名は2008年から2022年までの記録を参考し、伊都子顧問が好きな「紫色」「卯年」をテーマに三つのグループに別れ準備しました。

一つ目のプレゼントは花束で、フラワーデザイナーにオーダーメイドして紫色にブルーとオレンジの花を添えた明るく優雅な花束を贈りました。

二つ目のプレゼントは刺繍絵です。16名が選んだ母国に伝わる縁起の良い16個のモチーフを、カザフ刺繍技法を研究する廣田千恵子さんが刺繍して額装したもので、お渡ししながら各自で文様の由来も紹介しました。

三つ目のプレゼントは誕生日ケーキです。アトリエアニバーサリーにてオーダーメイドで紫色を使った華やかなベリーのショートケーキを準備しました。紫のケーキは見た目も美しく、お誕生会を華やかに彩ってくれました。

　武内さんの指揮の下、Zoom参加者も一緒にバースデソングを歌ったこと、一つ一つの贈り物に伊都子顧問が喜んでくださったこと、どれもとても嬉しかったです。そして和やかな雰囲気のお誕生会の後、最後のお楽しみはビンゴゲーム。用意された目玉商品を前に会場が盛り上がり、皆が楽しく参加することができました。

今回のイベント準備のために同期で集まって話し合ったことも良い思い出になりました。さらに交流を深めるために、また集まることができればと思います。そして何より学問の世界で私たちのネットワークをより深めていければ良いなと思っています。本年もラクーンの皆様、そして伊都子顧問の毎日が喜びに満ちた幸多き日々でありますよう願っています。

文責　銭海英（2022年度奨学生）


当日の写真