理事長講演会と忘年会(12月例会)報告
2022年12月17日、渥美財団ホールにラクーンが集まり、渥美直紀理事長の講演会が開催されました。理事長の講演は、「鹿島建設の歴史」についてでした。11月例会の「鹿島技術研究所見学会」と合わせて、12月例会は「鹿島の過去・現在・未来」を包括的に知るためのセットという位置づけでした。
自分は建築が専門ですので、最近、鹿島建設が開発した東京の世界貿易センタービルを見学し、旧ビルから新ビルへの建築技術の進化に感心したものです。 そんなこともあり、渥美理事長の講演を興味深く聞いていました。
理事長の講演では、不動産開発、鉄道、街づくり、インフラ整備、高層ビル開発、鹿島建設の事業がどのように発展してきたかが説明されました。その歴史の中で、さまざまな建設・開発プロジェクトに携わってきましたが、近年はアジア、ヨーロッパ、アメリカなど国際的な事業展開も行われていると言う説明がありました。理事長のお話を伺っていると、歴代の社長は、鹿島の価値観を大切にしながらも、独自のビジョンを持って、鹿島建設の再生に貢献してきたことがわかりました。
その歴史を知ることで、日本ゼネコンの事業や理念をより深く理解できました。研究開発への投資により、世界最高水準の建築技術やマネジメントを実現。この経営戦略によって、多方面にわたる知識が統合され、日本ゼネコンの各社は高い競争力を持ち、結果的に業界を発展させることになるのです。
渥美理事長の講演の後、財団ホールから近くのレストランに移動し、忘年会のお祝いが行われました。その際、渥美理事長と席が近かったこともあり、理事長の講演についてさらに話をすることができました。また、理事長がモロッコに興味を持たれたこと、以前モロッコの隣国アルジェリアに出張されたことなどもお聞きしました。
例会が行われた時期は、ちょうどサッカーのワールドカップの決勝戦と重なっていました。モロッコ代表チームは大きな困難を乗り越えて、スペインやポルトガルなどの世界トップチームを破り、ワールドカップで素晴らしい活躍をしました。アラブ・アフリカ勢初の準決勝進出ということで、会食中に話をしたラクーンのみんなさんはモロッコを応援していました。このような言葉に励まされながら、思い出深い年末を迎えました。
文責:シェッダーディ、モハッメド アキル(2022年度奨学生)
当日の写真