渥美財団2016年新年会



渥美財団の新年会が、1月16日(土)に財団ホールにて開催されました。今年も世界各地、日本の各地から多くの狸たちが駆けつけて下さいました。お料理は、例年の定番で、みんながその場で一緒に楽しく作った餃子や春巻き、シシカバブのBBQのほか、ロシアの手作りデザートやトルコ料理、お手製キムチなどの差し入れもありました。また、酒樽の蓋を割って開け、中のお酒をみんなで分かち合う鏡開きのセレモニーや、餅つき、ビンゴゲームなどで会場は非常に盛り上がりました。

今年の目玉は何といっても、理事長の88歳のお誕生日(米寿)をお祝いするプログラムでしょう。まず今年度の奨学生から、四つの小さいケーキを繋げて88の数字を作ったバースデーケーキや、88本のバラでできた華やかな花束、理事長の幼い頃から結婚式までの写真でできたアルバムが贈られ、お祝いムードが会場に満ち溢れました。アルバムの中の写真を一緒に拝見しながら、理事長に結婚式までのご自分の歩みについて語っていただきました。一枚一枚の写真と理事長のお話はそのまま歴史と文化を語っているようで、ファッションの歴史から、学校教育の歴史、鹿島新館の歴史まで、特に私たち未熟な若者にとっては学ぶものが多くありました。結婚式の際にお使いになった打掛けが、その後も代々受け継がれている大変歴史のあるものだという話もされました。

戦争で家が焼かれ、軽井沢のほうに疎開されていた時の話は、歴史の重みを感じさせます。終戦から71年目に入り、この間に世界各地の国がそれぞれ大きな発展と変化を遂げてきました。理事長と渥美財団をはじめ、国際交流に大きく貢献されている方たちと団体があるからこそ、私たちが国境を越えて、このように一堂に集まってともに新年会をお祝いすることができたわけですが、一方、世界が平和と安定に向かって進んでいるとは必ずしも言えないような状況がまだいろいろなところで起きています。

新しい一年の始まりに際して、各国の友好と世界の平和と安定が、理事長が使われた打掛けのように、これからも代々受け継がれていくことを切に願います。 

今回はご結婚式までの写真とお話しか伺えなかったのですが、来年と再来年でさらにパート2とパート3が続いていくとのことです。次回が待ち遠しい!と感じるのは私一人だけでしょうか。理事長の末永いご健康をお祈りするとともに、今年が財団にとってもみんなにとっても新しい発見と挑戦がいっぱいありますように…。

当日の写真

(文責:顔淑蘭)