ラクーン会 2014 in ボストン
2014年3月20日、ボストンの長い冬の終わり、今西さんが当地に立ち寄られました。ひと月ほど前から、ボストン在住のラクーンの皆さんと連絡を取り合い、少人数ではありましたが、そのうちの何人かとボストン・ラクーン会を開催しました。
今西さん到着の翌日、私の所属ボストン大学の付近を案内しました。 今西さんはハーバード大学のキャンパスは何度か来て居られるとのことで、代わりにボストン大学を希望されました。 コモンウエルス通りの細長いチャールス・キャンパスを歩きながら、経営学部、(私の属する)、人文科学学部、法学部、ムガール記念図書館、美術学部などの主要な建物に立ち寄りました。 今西さんとボストン大学のキャンパスをご一緒しながら、もうじき修了するこれまでの私の博士課程であった事を、いろいろ思い出しました。 フィットレック・センター、アガニス・アリーナ、ニカーソン競技場など、国内でも有数の幾つかのスポーツ施設を見たあと、大学のシャトルバスに乗り、フェンウェイ・スタデイアムを通ってボストン市内へ向かいました。
私達はボストン・シンフォニー・オーケストラでバスを降り、ハンテイントン通りを、プルデンシアル・センターを過ぎトリニテイ教会、ボストン公共図書館に向かいました。この2つのきれいに保存されている建物は、ボイルストーン通りで起こったボストン・マラソン爆破事件の現場の近くにあります。
午後5時過ぎ、私達は、現在、チャールス・MGH(マサチューセッツ総合病院)で働くラクーンの一人、ケビン・王健歓さんの待つ、プルデンシアル・センター・チーズケーキ工場に急いで戻りました。 東大から現在、ハーバードのイェンチン研究所の客員研究員となっている文景楠さんも夕食に同席しました。 各自の研究課題に加え、いろいろな話題、そして渥美財団での今西さんのご活躍が夕食のテーブルを盛り上げました。日中、日韓など二国間の問題、台湾、香港での抗議活動、世界中の高学歴者の雇用市場(Academic job market)の状況など深刻な話題も出ました。
美味しい夕食を終え、ケビンさん、文さんと別れたあと、今日の日程の締めくくりとして、今西さんと私はボストン美術館へ向かいました。そこでは丁度「ボストンの愛する印象派」として、印象派時代のモネ、ルノアールほかの30数人の有名な画家の作品が展示されていました。東洋美術も見て回り、未公開の「雲龍図」(Dragon and Clouds)(訳者註:江戸時代の曾我蕭白の作)も見ることが出来ました。
今回、今西さんは、ニューヨークへ向かう途中、或いはアジアでのお忙しいご予定のなかで、ボストンに立ち寄ってくださり、私達は皆、大変感謝しております。 又、私達ボストン・ラクーンの就活の見通しについても大変、気に掛けて頂きました。美味しい夕食をご馳走になったうえ、日本からお持ち頂いた yummy jellyで我々は勇気百倍です。
この日は、私にとって、数年前ラクーンとしての東京での思い出の日々を語る記念すべき夜となりました事を付け加えさせて頂きます。
今夏、インドネシア、バリでのアジア 未来会議で再会出来ることを楽しみにしております。
(文責:朴准儀、翻訳:河村一雄)