2011年度蓼科旅行記
渥美国際交流財団は7月1日〜3日に、2011年度蓼科旅行を行ないました。普段、時間に追われて心に余裕のない大学院生活を送っている私たちに、心地よい風、緑いっぱいの自然を思いきり満喫してほしい、ということもこの旅行の目的の一つではないかと思いました。
9時過ぎに新宿センタービル前を出発した茅野観光バスは、40人の参加者を乗せて一路蓼へ向かいました。途中、先輩の全振煥さん(2001狸)が司会進行を担当され、軽快で愉快なお話に一同時間を忘れ、気付いたらもう諏訪に到着していました。
参加者のみなさんは「SUWAガラスの里」で昼食を取り、北澤美術館新館でガレを始めとしたガラスアートの代表的な作家の作品を鑑賞しました。そこから日本最古の神社の一つである諏訪大社上社本宮へ向かい、徳川家康が造営寄進したという四脚門などの貴重な建造物を見学しました。そして、午後5時ごろ、バスは蓼科高原チェルトの森に到着し、灼熱の東京では考えられない涼しさに参加者は「わあっ」という歓声をあげました。宿泊する大興蓼科山荘はまさに緑に囲まれている快適なところで、風の音、虫たちの鳴き声は心をリフレッシュさせてくれました。
夕食の後にオリエンテーションが行なわれ、チェルトの森や八ヶ岳について説明していただきました。「八ヶ岳」という名前については、「八百屋」などと同じように、山々が多く連なる様子から「たくさん」という意味で「八」としたとも、幾重もの谷筋が見える姿から「谷戸(やと)」にちなんで名づけられたとも、文字通り八つの峰に見えるからとも、複数の由来があるそうです。
オリエンテーションの後、参加者は互いに自己紹介をしました。17年前に卒業した第一期の奨学生をはじめ、さまざまな分野で活躍されている先輩たちの姿もまた素敵で、元気と勇気をいっぱいいただきました。研修室に集まった人々の出身国はさまざまですが、日本語という共通語を通じて、愉快な笑いを共有していました。
7月2日、第41回SGRAフォーラムin蓼科が開催され、東アジア共同体の現状と展望をテーマに研究報告が行なわれました。その詳細については、他に譲りますが、東アジア共同体をめぐる現状と課題について、特色のある議論が展開されました。
当日はフォーラムの後、懇親会が行われ、先生たち、OBの方々、2011年度奨学生という大人数の賑やかな会となり、意外な方と接点があったりして、大変有意義な時間を過ごすことができました。夕方から少し雨が降っていましたが、雨天決行!を決意した事務局のおかげで、花火大会は3年ぶりに再開され、またみなさんが楽しく盛り上がることができました。
7月4日、この日はバーベキューパーティの日で、蓼科は青空の良いお天気となりました。各国の自慢料理を披露する人たちは少し早めにチェルト森のロッジに向かいました。日本のおでん、韓国チームのチャプチェとチヂミ、中国チームの水餃子、肉まん、そしてモンゴル料理のラム串焼きはあっという間に完売!最後は、プロのバーベキューで大盛り上がり!帰りに、蓼科自由農園に寄りました。地元産の新鮮な野菜などがたくさん並んでいて、みなさんは自分へのご褒美にジュースを買いました。
最後に、この素敵な企画を実現していただいた関係者の皆様方に心より感謝いたします。
当日の写真は下記よりご覧いただけます。
マティアス撮影(その1) マティアス撮影(その2) 谷原撮影
(文責:ナヒヤ)