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Invitation to the 37th Sustainable Shared Growth Seminar “East Asia Dynamics”

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SGRAかわらばん961号(2023年3月16日)

【1】第37回共有型成長セミナー@東京へのお誘い(4月10日、ハイブリッド)
「東アジアダイナミクス―東アジアの地域化と地方分権化―」

【2】催事紹介:INAF第13回研究会(3月25日、オンライン)
「東アジアの平和を守ろう―ウクライナ危機から学ぶべきこと―」

【3】寄贈書紹介:包聯群『満洲の民話と伝説』
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【1】第37回共有型セミナー@東京「東アジアダイナミクス」へのお誘い

第37回共有型セミナーをハイブリッド形式で開催いたします。参加ご希望の方は事前登録をお願いします。

テーマ:「東アジアダイナミクス」
日 時:2023年4月10日(月)午前10時~午後1時(日本時間)
会 場:渥美国際交流財団ホール(東京都文京区)
方 法:会場参加およびオンライン(Zoom Meeting)
会 費:無料

参加申込:https://tinyurl.com/KKK37
※登録していただいた方に参加用リンクをお送りします。

問い合せ:SGRA事務局 [email protected]

主催:公益財団法人渥美国際交流財団(AISF)関口グローバル研究会(SGRA)
共催:フィリピン大学ロスバニョス校(UPLB)公共政策開発大学院(CPAf)
共催:一般社団法人東北亞未来構想研究所(INAF)

◇趣旨
日本を含む東アジア8カ国が実現した高度成長を研究する世界銀行の「東アジアの奇跡レポート」(1993)は、あらゆる意味で論争の的になったが、特記すべきは「成長と公平」というテーマに注目したことだ。このテーマは、トマ・ピケティの「21世紀の資本」(2014)やJ.E.スティグリッツの「世界の99%を貧困にする経済」(2013)であらためて人気を集めている。この議論から刺激を受けた本セミナーシリーズの総合テーマは「共有型成長」(SHARED GROWTH)で、富の分配と経済成長が同時に進むことを目指す。
しかしながら、今回のセミナーでは「東アジアの奇跡レポート」にはカバーされていない側面、国際的な「地域化」(東アジア地域化)と「地方分権化」をとりあげ、東アジアの経済発展ダイナミックスを「共有型成長」の観点からより深く理解することを目的とする。「地域化」の議論では、日本の研究者・赤松愛が1930年に発想するに至った「雁行形態論」の積極的側面に目を向ける。雁行形態論は1980年代に東アジアの目覚ましい経済発展の説明理論として再注目されたが、それから50年たった現在、この地域のさらなる発展を鑑みて赤松理論の意義について再検討を行う。東アジアで1990年代に起こったもう一つの流れが「地方分権化」である。経済成長はそれを支える社会によって支えられる。地方の成長が国の成長を支え、広げるメカニズムとしても考えられる。

◇プログラム
【第1部】問題提起

・平川均(INAF理事長、渥美財団理事、名古屋大学)
「東アジアの地域化」

本報告では、広義の意味での東アジア(東南アジアと東北アジア)における地域主義、地域協力、地域統合、その制度化を示す包括的概念として「地域化」を用いる。地域主義は2つの起源があった。ひとつは、北東アジア(主に日本)、もうひとつは東南アジアである。両者を起源とする地域主義はアジア通貨危機以前には併存し、以後はASEAN+3フレームワークの誕生によって、重層的な制度化と経済統合に道を開いた。ただし、今日、主要国の主導権争いを通じた経済統合がその推進力になっており、新たな課題に直面している。本報告では、過去1世紀を超える東アジアの地域化を概観し、今日的課題への教訓をくみ取ることを目指す。

・マックス・マキト(CPAf/UPLB、SGRA/AISF)
「東アジアにおける地方分権化」

東アジアのダイナミクスを定義する一つの力として「国内の地方分権化」に注目し、地方分権化が「国際の地域化」の代替または補完であるかを議論する。「国内の地方分権化」と「国際の地域化」の2つの力が相互に補完し合うことができる二つの条件がある。最初の条件は、国家の適切な権限付与で、国家は相反する二つの力の渦に巻き込まれながらも、そこに適切な均衡を見つけなければならない。2番目の条件は、相互に影響し合う可能性のある二つの力に共通の原則の存在で、その一つが「共有型成長」である。

【第2部】討論

・ダムセル・コルテス(CPAf/UPLB)
・李鋼哲(INAF、SGRA/AISF)
・ジャクファル・イドラス(国士舘大学、SGRA/AISF)

詳細は下記リンクをご覧ください。
日本語版プログラム
https://www.aisf.or.jp/sgra/wp-content/uploads/2023/03/KKK37-Program_J.pdf
英語版ウェブページ

Sustainable Shared Growth Seminar #37 (KKK 37) – East Asia Dynamics –


ポスター
https://www.aisf.or.jp/sgra/wp-content/uploads/2023/03/KKK37FlyerF.png

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【2】催事紹介

SGRA会員で北陸大学教授の李鋼哲さんより、自ら創設された(一社)東北亜未来構想研究所(INAF)の研究会のお知らせをいただきましたのでご紹介します。参加ご希望の方は下記より直接お申し込みください。

◆INAF第13回研究会「東アジアの平和を守ろう-ウクライナ危機から学ぶべきこと-」

日時:2023年3月25日(土)14:00~16:00時
方法:オンライン(Zoom_Meeting)

主催:一般社団法人東北亜未来構想研究所(INAF)
共催:一般財団法人アジア・ユーラシア総合研究所、北東アジア研究交流ネットワーク(NEASE-NET)

講師:谷口誠(アジア・ユーラシア総合研究所代表理事、INAF最高顧問)
司会:羽場久美子(INAF副理事長)

谷口先生は日本の有数な外交官で、国連やOECDなど豊富な国際的な経験や知性をもとに、激動の世界の中の東アジアや日本の進むべき道について貴重なお話をされます。

参加申込、プログラムは下記リンクをご覧ください。
http://inaf.or.jp/

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【3】寄贈書紹介

SGRA会員で大分大学教授の包聯群さんより編著書をご寄贈いただきましたので紹介します。

◆包聯群『満洲の民話と伝説―黒龍江省三家村の満州語とその特徴』

本書では、話者の語りをそのままに、国際音声字母(IPA)と満洲文字で示すとともに、単語ごとの品詞・接辞などの文法範疇と日本語対訳とを併記する。日本語/中国語訳をつけた画期的著作。しばし、満洲人話者の語りに耳を傾けたい。

三元社
定価=本体7,500円+税
2023年2月28日/B5判並製/392頁/ISBN978-4-88303-566-3

詳細は下記リンクをご覧ください。
http://www.sangensha.co.jp/

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